２０杯目：これは何かの陰謀です。

ほんの少し前まではMサイズ。

そして今はLサイズ。

あ、洋服の話です。

何かおかしい気がするんですよ。

あきらかに、何かに仕組まれている気がしてなりません。

「スリムフィット」

「スマート」

「スタイリッシュ」

このファッションシーンを司る三代“ス”により我々人類は洋服を着こなすどころか着こなされている。

この言葉、目にする結果は全て同じなんですよ。

そうです。

痩せてる感！

そんな雰囲気を醸し出す為に、少しくびれが強調できるTシャツやスキニージーンズ、はたまたスポーティーなコーディネートをすれば痩せてるって言うゴールに目線を誘導できるワケです。

がしかし、ここ最近、何か体で感じる違和感。

一昔前のLサイズでもやや小さめに設計されていません？

胸囲、肩幅、腰回り、どのサイズが何センチだって細かい基準を把握している人なんて滅多にいないから、世界の闇組織が各部位の設計を5センチづつ縮めたに違いない。

そして、洋服の買い替えを促し、痩せたいならこんなカロリーオフの食べ物！とか、楽に痩せる○○みたいな教材などを消費することを仕向けているとしか思えない。

こうなったら反逆。

痩せてやろう。

いつもはお昼ご飯に白米を食べないことはない。

日本人として白米を口にしない日は非国民ではないかと罪悪感を抱くこともある。

そんな中、ついに白米に背を向けてカロリーオフなメニューを選択した。

もう季節に関係なくコンビニにはおでんが並べられている。

その中から、厚揚げ、大根、ちくわ、こんにゃくを選抜。

もうこれはスタートからして最強な味方をつけたも同然。

総額300円を切った。

出汁をたんまり注げば腹持ちも良く、午後の仕事にも万全の状態。

こんなに上手くいっちゃっていいんですか？

いっちゃいますよ？

そして会計を終え、受け取ったレシートを見て胸が熱くなった。

なんと、限定商品のビールが当たっているではないか。

しかも500ml。

ダイエットを決意した矢先、ここで誘惑に負けてはならぬとは思わない。

だってキリン一番搾りだもの。

即交換しちゃうよね。

人間だもの。

これはダイエットに向け突っ走るためのエンジンへ注ぐガソリンだと思考を整理し只今、注入中。