11杯目:野良犬の幸せ
大好きなお笑い芸人、オードリーの若林さんの旅本を読了。
オードリーと言えば、春日さんの濃いキャラの印象が優先してしまうが若林さんのトークの切り返しやツッコミは絶妙。
特にラジオ番組のオールナイトニッポンを聴いていただきたい。
独自の視点で流行や社会にツッコミを入れるトークは逸材。
そして、相方の活かし方、共存が素晴らしい!
というワケで、こちらの日記的な旅本を読了でございます。
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』-若林正恭
キューバへ一人旅、そこで出会う人、歴史背景、街で遭遇するものについて綴った日記的な内容ですがこれまた刺激が強うござんす。
特に印象に残ったのがタイトルにもある、野良犬を見かけた時の話。
人に飼われ餌も与えられる、自由はないが生活は安定。
人には飼われず、自ら餌を探す毎日、自由に生きたいように生きる野良犬。
なんだか人間の社会もそうだな...
そして町並みを見るだけで商業主義ではない風景だそうで。
看板が見当たらないという風景を想像してみたら、シンプルな地球な気がした。
「言葉は通じなくても仲良くなるべき人とは心の音叉が共振するんだ。」
という言葉と巻頭からにごしていたキューバへの旅の理由が最後で明らかになって久々に泣けました。
「家族は競争原理の中で絶対的な味方。」という釘で胸に打たれた言葉。
このキューバでは家族の枠が血族だけでなく、共振した誰かも同じ輪の中に自然と入るのだろうと感じた。
この一冊で、キューバが恋しくなってしまった。
今夜のBGMはBuena Vista Social Clubで決まり。
それにしても、最近は野良犬を見かけない気がする。
子供の頃は自分より大きな野良犬を見かけたら気配を消して横を通り過ぎたもの。
もしかして野良犬たちも新しい居場所を見つけて違う国や社会構図でも作ってんのかな?
野良だなんて言葉に失礼さを感じてきた。
地球はすべての動物のものであって人間が成り上がっただけの単純な話だから。
次の地球の主役は犬かもしれない。
ならば出会う犬さまに餌を与えて媚びて生きよう。
そうすれば来世も安泰。
あれ、飼われてる?
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